• 検索結果がありません。

記録はこちら 常任委員会記録(平成26年) | 函館市

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "記録はこちら 常任委員会記録(平成26年) | 函館市"

Copied!
36
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

(保健福祉部、子ども未来部、環境部 入室) 1 付託事件審査

午前10時04分開議

○委員長(日角 邦夫) おはようございます。開会前ですが佐古委員が所用のため欠席いたしますので、 お知らせいたします。それでは、ただいまから民生常任委員会を開会いたします。

まず、本日の議題の確認ですが、お手元に配付のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありま せんか。

(「異議なし」の声あり)

○委員長(日角 邦夫) 異議がありませんので、そのように進めさせていただきます。

それでは、1の付託事件審査でございますが、提出者の説明については省略したいと思います。これ に御異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

○委員長(日角 邦夫) よろしいですか。異議がありませんので、そのように決定いたしました。 それでは、まず議案第1号平成26年度函館市一般会計補正予算中当委員会付託部分以下、議案11件を 一括議題といたします。御質疑ございませんか。はい、北原委員。

○北原 善通委員 お は よ う ご ざ い ま す 。 水 痘 ワ ク チ ン の 歳 出 補 正 予 算 に つ い て も 、 定 期 予 防 接 種 費 が 5,707万5,000円。これ委託料ですね。中央病院に委託して何か迷惑かけたようなこともありましたけど も、この支出内訳についてはどのようになっているのか、お尋ねします。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンの補正予算の内訳などについてのお尋ねでご ざいます。このたびの水痘の予防接種は委員、ただいまおっしゃったように医療機関に委託して個別接 種として実施する予定となっております。このワクチンでございますが、満1歳から3歳未満のお子さ んに2回接種することとなっておりまして、また今年度中に限っては、経過措置として満3歳から5歳 未満のお子さんにも1回接種することとなっております。これらの年齢のお子さん全員が所定の回数す べ てを年 度内 に行 った場 合には 延べ9 ,530件 と試算 されま すけ ども 、実際 には既 に任意 接種として 済ま せているお子さんがある程度の数おりますので、それぞれの年齢層で予想される接種率を乗じました結 果 、接種 され る人 数、件 数は6, 122件 と試算 したも のでご ざい ます 。また 、接種 1回あ たりの単価 です が 、ワク チン 代と して4, 500円。 それ から接 種にか かる問 診料 ある いは注 射料な どとし て、ほかの 子供 を対象とした予防接種と同様に4,100円。この合計額8,600円に消費税8%相当分を加えまして、単価を 9,288円といたしました。最終的には接種延べ件数6,122件に単価の9,288円を乗じまして、合計5,686万 2 ,000円 となり ますが 、こ れにで すね 、予約 した接 種日に 発熱 等の 理由で その日 に接種 できなかっ たと い うお子 さん が一 定数お ります ので、 予診 だけで 終わ った分 の委託 料分 21万3, 000円を加味しまし て、 5,707万5,000円の補正予算を要求させていただくものでございます。以上でございます。

○北原 善通委員 水痘ワクチンが定期予防接種化するということは、接種費用の全額が公費で負担され ると理解してよろしいんでしょうか。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンの接種費用の公費負担についてのお尋ねです が、北原委員お見込みのとおり、現在実施している子供を対象としたほかの定期接種と同様に、その年

(2)

齢の範囲にあるお子さんであれば、接種費用は全額公費で負担するところでございます。以上でござい ます。

○北原 善通委員 公費で負担するということになると今まで財政が厳しいのでということで私とかが、 いきなりこういうふうな、何か陳情を扱っていた私どもとしてはありがたいような複雑な気持ちで、あ りがとうございます。どうして今このタイミングで定期接種化するのか、それから定期接種化された、 さらにはどのような背景があったのか。また国、厚生労働省はこれはどのように考えているのか。これ らを踏まえて今回定期接種化される理由、定期接種化に至る経緯を教えていただきたいと思います。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンが定期接種化されるに至る経緯、理由などに ついてのお尋ねでございますが、日本は先進各国にくらべて、公的に接種する予防接種の数が少ないと いうワクチンギャップというような状態がかねてよりありました。こういったことを問題視した国はか ねてから厚生科学審議会の予防接種部会等におきまして、予防接種制度の見直しが議論されてきており まして、この部会におきまして平成24年の5月に予防接種制度の見直しについての提言がなされたとこ ろでございます。その提言の内容といたしましては、医学的観点からは、子宮頸がんをはじめとして7 つのワクチン、このなかには水ぼうそうも含まれているわけなんですが、それらの接種を広く接種促進 することが望ましいとされておりまして、こういった提言を受けて、平成25年の4月にまずは子宮頸が んとヒブと小児用肺炎球菌が定期接種化されたところでございます。ただし、これらの3つのワクチン はそれまでにも定期ではなかったんですが、接種費用を助成するという任意予防接種の助成事業という のを先行的に実施しておりましたので、定期接種にするにはさほど支障はなかったわけでございますが、 残る4つのワクチンですね、水ぼうそう、おたふく、B型肝炎、成人用の肺炎球菌、これらにつきまし ては、財政的な裏付けですとか、そういったものが問題になりまして、一気に定期接種ということには 至らなかったわけです。ただし、子宮頸がんを含めた3つのワクチンが定期接種化されるときにですね、 国の衆参両議院の厚生労働委員会において残る4つのワクチンにおきましても早く結論を出して速やか に定期化接種をするようにという附帯決議がなされておりまして、こういったことを受けてこのたびの 水痘ワクチン、それから成人用の肺炎球菌ワクチンの定期接種化に至ったものと認識しております。ま だこの7つのワクチンのうち、B型肝炎、それからおたふくかぜがまだ定期接種化に至っておりません けども、これらにつきましても国の審議会等で議論が進められておりますことから、数年のうちに全て 定期接種化されるものと見込んでおります。以上でございます。

○北原 善通委員 水痘ワクチン、確かこれだったですね。昭和47年5月15日までに沖縄へ行くときには 予防接種義務付けられていたはずだ。1回アメリカに占領されていましたからね。そのときには確かこ れだったね、接種しなければいけなかった。こういう時代がありましたけどもね。今まで水痘ワクチン が定期接種外でいわゆる任意接種だった理由、また本市において公費による助成をしてこなかった経緯、 この理由を知りたい。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンが今まで任意接種であった理由などについて のお尋ねでございます。先ほど答弁いたしました厚生科学審議会の予防接種部会から平成24年の5月に 予防接種制度の見直しが提言されて、7つのワクチンについては定期接種が必要であるというふうなこ とがされましたけども、国としてもその接種にかかる財源の確保ですとか、接種費用をどの程度まで持

(3)

っていったらいいのかとか、あと対象者をどこに設定するべきか、あるいはワクチンが本当に足りるの かどうかといった、そういった検討に一定の時間を要したものと考えております。本市におきまして、 水痘ワクチン接種に対する費用を公費助成してこなかったことにつきましては、先ほど委員もお話あり ましたが、第1にやはり財政的な問題といったものがあります。もし任意接種のままで、接種費用を公 費負担いたしますと、国からの補助金も地方交付税も全く措置されることなく、全額市費で支出するこ とになりますから、ほかのワクチンも同様に法律として定期接種として位置付けられない以上、市の裁 量で接種費用を助成するということはこれまで想定してこなかったものでございます。また、そういっ た市の単独助成を実施いたしますと、何らかの健康被害が発生した場合、その方は法に基づく救済の対 象とはなりません。接種費用がかからないというふうになりますと、接種する方の人数もふえることが 予想されます。それだけ定期接種としての救済がなされない健康被害が発生するリスクも伴うところで ございまして、こういったことからも慎重にならざるを得なかったところでございます。以上でござい ます。

○北原 善通委員 水痘ワクチンの接種対象者やその人数などはどのようになっているか、お尋ねします。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンの対象年齢と接種回数についてのお尋ねです が、対象の年齢は先ほどの答弁と重なりますが、生後1歳から3歳未満のお子さんでこれらのお子さん 方には接種回数2回接種いたします。今年度中に1歳になるお子さんは一番小さなお子さんで生後6カ 月 からと いう こと になり ますの で対象 者数 を4,24 1人と見 込ん でお ります 。平成 26年度中に限り、 経過 措置として生後3歳から5歳未満のお子さんにも1回接種することとなっておりますので、こちらにつ きましては、対象者数3,549人と見込んでおりまして、実数は合計で7,790人と試算しております。以上 でございます。

○北原 善通委員 ずいぶん少なくなったものですよね。昭和50年だったら市民体育館つくるときに、7 万3,000人子供いてね、そのうちまだ相当いたんですが平成24年の統計書を見ますと、1日4.9人生まれ て 9.7人 死んで いく、 こう いう格 好で すから 、こう いう ふうに なっ ちゃう んです ね。 そうで すか、 わか りましたよ。

それから補正予算の内訳が委託料の増となっているけども、すべて予防接種の実施を医療機関に委託 してしまうのか、あるいは総合福祉センターなどの公的な施設での集団接種はできないのか、お尋ねし ます。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンを医療機関だけで行うことについてのお尋ね ですが、国の予防接種実施要領におきまして、予防接種は医師が医療機関で行う個別接種を原則とする ことと規定されておりますので、これに従いまして本市の予防接種も乳幼児を対象とした予防接種、B CGを除きまして、すべて医療機関へ委託しております。またここ数年でですね、乳幼児を対象にした 定期接種の種類というのは劇的にふえました。接種スケジュールの過密化、それからほかのワクチンと の関連性も含めた接種方法の複雑化が非常に顕著となっておりますことから、接種の誤り――先日もあ りましたけども、ああいった誤接種事故の発生を防止するためにかかりつけの医師が乳幼児個々人ごと の接種内容を綿密に把握することが不可欠となっております。加えまして、接種を円滑にその対象年齢 で速やかに進めて行くためには、複数のワクチンを一緒に打つ、同時接種という手法も最近はとられて

(4)

おりますので、医療機関における個別接種であればこれが可能となるうえに、市の施設での集団接種を 実施いたしますと、実施する日時がある程度限定されまして、個別接種にくらべて接種を受ける方の利 便性が著しく低下すること、また医師や看護師などの医療スタッフの確保、またワクチンを保管する保 冷庫、冷蔵庫といったものも必要になりますことから、多額の投資が必要となることなどを総合的に考 慮した結果、水痘の定期接種もそのほかのワクチンと同様に個別接種で実施するところでございます。 以上でございます。

○北原 善通委員 どうもありがとうございました。これはわかるかどうかな。本市における水痘ワクチ ンが任意であった期間における接種率はどうなっていたかな。10年あるいは5年ごとにわかれば教えて ください。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンの任意接種の接種率についてのお尋ねですが、 本市におきましては定期接種あるいは国の接種促進事業により市が接種費用を助成した予防接種以外の 通常の任意接種につきましては、接種率等を把握することがなかなか難しいということで把握はしてお りません。ただ、国としての水ぼうそうの任意の接種率はここ数年右肩上がりで上がってきておりまし て、おおよそ40%から50%の接種率というふうに聞いております。以上でございます。

○北原 善通委員 水痘ワクチンが定期接種化されることによって、接種率はどの程度に達すると見込ん でいるのでしょうか。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンが定期接種となった後の接種率の見込みにつ いてのお尋ねですが、このたびの補正予算におきましては定期接種の対象となる1歳から3歳未満のお 子さんで70%から85%。年度内の経過措置の対象者となる3歳から5歳未満のお子さんで30%から50% の接種率と見込んでおります。この数値は既に任意接種として一定数のお子さんが受けているであろう という実態を勘案し、推定したものでございます。今後水ぼうそうのワクチンがルーティンとして実施 されるようになりますと集団における感染予防のために必要とされている95%の接種率を目標として周 知啓発などに取り組んでいきたいと考えております。以上でございます。

○北原 善通委員 アメリカの例など見るとすごい力の入れようですからね、それによってすごい効果が 上がるということを言っておりますので。ただしね、病気を植え付けるわけですから、この水痘ワクチ ンにより重い副作用、副反応が起きるのではないかと思うんですけども、これ起きないですか。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) 水痘ワクチンの副反応についてのお尋ねでございます。委 員がただいまおっしゃたように、水痘のワクチンは病原性を弱めたウイルスを接種してそれによって抗 体を、免疫を獲得するという生ワクチンでございますので、副反応がゼロということは言えません。や はりなにがしかの副反応は一定数起こるというふうに捉えております。ただしこの水痘ワクチンは安全 性が高い一方で、接種後に得られる免疫が強いといった特徴を持つワクチンでもあります。水痘ワクチ ンを接種した後の一定の頻度で見られる副反応といたしましては、接種した直後から翌日にかけて湿疹、 発疹が出たり、じんましん、発熱などが現れたり、注射した部位が赤くなったり腫れたり、しこりにな ったりすることがございますが、いずれも数日中に消えるものであり、これらの症例とか発生する頻度 というのが水ぼうそうだけが特に高いという統計が出ておりません。以上でございます。

○北原 善通委員 仮に副作用が起きてしまったときはどういうふうにするんですか。

(5)

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) ワクチン接種によって副反応が起こった場合の対処方法に ついてのお尋ねですが、まずは接種を実施した医療機関を受診しまして、副反応と思われる症状の状態 ですとか程度を診てもらうというふうにしていただきたいと思っております。それを診て医師がそれを 副反応と認めた場合には医療機関から直接厚生労働省へ所定の様式で副反応の報告をするということが 義務付けられております。またもし医師が副反応と認めなかった場合でも保護者の方が心配で相談や連 絡ということをした場合には本市のほうから北海道を通じて厚生労働省のほうへ報告を上げる体制とい うふうになっております。以上でございます。

○北原 善通委員 接種後の緊急の相談窓口などは設置してあるのでしょうか。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) ワクチン接種後の緊急の相談窓口についてのお尋ねでござ いますが、本市においては特にそのような窓口は設置しておりません。先ほどの繰り返しになりますが、 そういった副反応と思われる症状が出た場合にはまず一義的には接種を実施した医療機関がその役割を 担うものと考えておりまして、それも含めての接種業務の委託と考えております。また緊急性はないけ れども、接種後の発熱、痛み、違和感などの相談につきましては、私ども子ども未来部母子保健課の職 員等が対応しているところでございます。以上でございます。

○北原 善通委員 念には念を入れて聞きますけども、ワクチン接種による健康被害の救済制度などの対 応はどのようになっているのか、一応これ最後にしたいと思います。

○子ども未来部母子保健課長(加藤 美子) ワクチン接種による健康被害救済についてのお尋ねですが、 水痘のワクチンをはじめとして、予防接種法に基づく定期接種、これらすべて国の救済制度により救済 されるものでございます。まず接種を受けられた方がワクチン接種に起因すると思われる健康被害を受 け、医学的な見地から必要があると認めたときは専門の医師、市立函館保健所長らで構成する函館市予 防接種健康被害調査委員会に対して、疾病の状況等に関する調査を依頼し調査結果の報告をいただくこ とになっております。その後その調査結果を厚生労働省に進達し、国の疾病・障害認定審査会において 審査を行い、最終的にワクチン接種が健康被害発生の原因であるかどうかについてこの審査会において 判断されるものでございます。もし因果関係が認められまして、予防接種の健康被害であると認定され た場合にはかかった疾病の状況、あるいは障害の状態、死亡に至った場合など健康被害の程度によって 医療費、医療手当、障害年金あるいは死亡一時金、葬祭料などが給付されることとなっております。以 上でございます。

○北原 善通委員 どうもありがとうございました。大事な子供のためでございますのでどうか一つ安全 に無事に成功するようにお願いいたします。

次に保健福祉部、市立函館保健所ですね、お尋ねしたいと思いますけども、第4款衛生費、定期予防 接種費、高齢者肺炎球菌感染症予防接種事業についてでございますけども、この肺炎球菌ワクチンと聞 いたときにですね、はっと思い出した。平成24年の6月議会で副委員長であります池亀睦子委員の質問 がこれだったと思った、私は。これはこういう質問だったな―――市の助成でできないかと。これに対 し て保健 福祉 部長 さんは インフ ルエン ザと 同じ計 算で いくと 、1億 7,000 万円も かかる んですよと 、と ても今の財政ではそんなことできませんと。だから全道市長会を通じて国に要請してみましょうという ような、まあ全くできないようなそっけないとはいいませんけども、そんな答弁したったね、確かね。

(6)

それを思い出してね、これだな、すごいスケジュールだな、こういってみましてね、それでは質問を展 開したいと思うんですよね。定期予防接種の補正についてですけどもね、肺炎球菌ワクチン、歳出予算 の高齢者肺炎球菌感染症予防接種事業4,478万8,000円の支出。この内訳はどのようになっているのか。 また定期予防接種費で予算補正するということはですね、接種費用の全額が公費で負担されると理解し てよろしいのですかということになりますよね。

○保健所保健予防課長(長舩 法子) 高齢者肺炎球菌感染症予防接種事業にかかる補正予算について支 出内訳等についてのお尋ねでございますが、定期予防接種の対象となりました高齢者肺炎球菌感染症の 予防接種は医療機関に委託しまして10月1日から個別接種として実施する予定となっておりまして、そ の支出内訳は受託医療機関への委託料として4,261万4,000円。対象者への個別通知の郵送料など事務経 費として217万4,000円の合計4,478万8,000円となっております。また1人当たりの接種にかかる単価に つきましては、診察料や注射料などの診療報酬単価とワクチンの市中単価を参考に積算いたしまして、 7 ,614円 とした ところ であ ります けど も、予 防接種 法では 薬剤 費な どの実 費を徴 収する ことができ ると 規 定され てお りま すこと から、 ワクチ ン代 相当額 とし て高齢 者イン フル エンザ ワクチ ン同 様、4,000円 を自己負担していただくことといたしまして、市民税非課税世帯の方につきましては自己負担を免除す ることとしております。以上です。

○北原 善通委員 これは今まで任意予防接種だった理由についてですね、他都市では任意接種の費用を 公費負担している自治体も見受けられたんですがね、本市においては公費による助成をしてこなかった 理由についてお尋ねしてみましょう。

○保健所保健予防課長(長舩 法子) 本市における公費助成についてのお尋ねでございますが、以前も 答弁させていただいたという議員から前段ございましたが、本市では65歳以上の方を対象といたしまし て、高齢者インフルエンザの過去3カ年の平均接種率52.8%と同程度の接種率として高齢者肺炎球菌ワ ク チンの 任意 予防 接種に ついて 試算し た場 合、当 時の 中核市 の平均 の助 成額が 3,000円 となってお りま し たので 、そ の3,00 0円と 助成額 を仮 定して 試算し ました 事業 に要 する経 費は、 当時と ちょっと計 算式 が 変わっ てき てい る部分 もあり ますが 、1 億3,00 0万円と いう 試算 となり まして 非常に 多額の経費 が必 要となることになっております。また高齢者に対する肺炎球菌ワクチン以外にも、先ほど母子保健課の ほうからも答弁ございましたが、早期に定期接種化を求めるワクチンがありましたので、あとまた健康 被害が発生した場合に定期接種としての救済がなされないという慎重にならざるを得ない経過もござい ましたので、本市といたしましては国の財政措置がない中での事業実施は困難であると判断したところ であり、全国市長会等を通じ国に十分な財政支援策を講じた定期接種化を要望していたところでござい ます。以上でございます。

○北原 善通委員 1億7,000万円でなく1億3,000万円だと。具体的な接種方法などについてですね、定 期接種化される高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの接種方法などはどのようになっているのか、対象者 や人数などその具体的な内容についてもどうなっているのか、お知らせください。

○保健所保健予防課長(長舩 法子) 具体的な接種方法などについてのお尋ねでございますが、肺炎球 菌ワクチンの接種方法といたしましては、接種を希望する対象者の方は電話予約などの上、函館市と契 約している医療機関で受けていただき、その内容は筋肉内または皮下注射1回となっております。対象

(7)

者は政令によりまして、65歳の方全員と60歳から64歳の方で心臓、腎臓、呼吸器の機能またはヒト免疫 不全ウイルスによる免疫の機能に身体障害1級相当の障がいがある方が対象になっておりますが、5年 間の経過措置といたしまして、平成26年度から平成30年度までは該当する年度に65歳、70歳、75歳、80 歳 、85歳 、90 歳、95 歳、1 00歳に なる方 を5 歳刻み で対象 とす ることとしてお りまして、平 成26年 度今 年 度に限 りま して 、101歳 以上と なる 方も全 員対象 とし て実施 する 予定と なって おり ます。 このた め本 市における平成26年度接種対象者をすべて合計しますと約2万人となりまして、これに高齢者インフル エ ンザの 過去 3カ 年の平 均接種 率52. 8%と同 程度 の接種 率と して見 込みま すと 被接種者数 は1万358人 と見込んでおります。ただし今回の定期接種で使用される23価肺炎球菌胸膜ポリサッカライドワクチン というものを過去に自費等で任意で接種した方は再接種の効果などがまだ検証されていないという理由 から対象とならないこととなっております。以上でございます。

○北原 善通委員 確か90歳以上、100歳以上も入れて6,000人出てるよね今ね、いるよね。私も昭和34年 に親父この病気で亡くしましたけどもね、66歳でしたが。千代田小学校の前に火葬場がありました。そ こでしたけどもね、皆さんわかりませんでしょうけどもね。今、榎本武揚さんの像があるところです。 考えられないんですけども、結核さえなければ何歳まで生きるかわからないという時代だったんですよ。 まさかがんがあるなんて、がんていうのはわからなかったでしょ、当時はね。まあありがたいような複 雑な心境でございます。

次に予防接種による副反応についてですけどもね、肺炎球菌ワクチンの接種によって重い副作用、副 反応があると思うんです。病気にかけるんだからね。病気にかけるんですから。わからない人たちはび っくりすると思うんですよ。その対処について考えてますか。

○保健所保健予防課長(長舩 法子) 予防接種による副反応と対応についてのお尋ねでございますが、 肺炎球菌ワクチンの臨床試験では呼吸困難や血圧低下、意識障害などの重い副反応は認められておらず、 注射部位の痛みですとか発赤、腫れなどの内容が主なものとなっております。こうした副反応をできる だけ未然に防ぐために接種する医療機関に対しましては、当市で作成しました予診票を用いて、接種を 希望する方の健康状態などの確認の徹底をお願いしておりますが、それでも予知できない副反応が起こ り得ますので、その際は接種した医療機関に相談し、症状の診察や治療を受けていただきたいと存じま す。厚生労働省への副反応の報告につきましては先ほどの母子保健課の答弁と同様の内容となっており ます。以上でございます。

○北原 善通委員 これで終わりますけどもね。接種後の緊急の相談窓口などについての設置はあるので しょうか、先ほどの子ども未来部に投げかけたと同じことになりますけども。また健康被害の救済制度 などの対応についてですね、どのようになっているか、ご説明いただきたいと思います。

○保健所保健予防課長(長舩 法子) 予防接種にかかります相談窓口や健康被害救済制度についてのお 尋ねでございますが、このたびの定期接種化に伴いまして新たに相談窓口を設置する予定はございませ んが、母子保健課同様に接種後の副反応につきましては、夜間ですとか休日であれば、夜間急病センタ ーですとか当番医の診察になることもありますけども、一義的にはまずは接種を受けた医療機関に相談 していただきたいと存じます。また本市におきましては高齢者肺炎球菌ワクチンについての相談につき ましては保健所保健予防課において対応しております。なお予防接種の健康被害救済制度につきまして

(8)

は母子保健課と同様の制度の内容で対応して参りたいと考えております。以上でございます。

○北原 善通委員 函 館市 もこの 間本会 議でも 申し 上げ たとお りです ね、8 月31日までで27万2,228人。 だいぶ減ってきておりますので、小さい子供から年寄りまでとにかくこういうことをすることによって、 もっともっと長生きしてもらう。そしてまた子供もふえていってもらわなきゃならないし、これはちょ うど今の時期としてもやっぱり早いに越したことはないから、良かったかなと思っておりますので、頑 張っていただきたいと思います。ありがとうございます、終わります。

○委員長(日角 邦夫) ほかに御質疑ありませんか。斉藤委員。

○斉藤 佐知子委員 いよ いよ平 成27年 4月か ら子ど も・子 育て 支援 新制度 が始ま るに当 たって、今 回議 案が4、8、9、10、11、12と上がってきております。議案それから提出案件の資料も見せていただい たんですが、本当にわかりにくくって、なかなか理解をするというのが本当に難しいなと思っていると ころで、お聞きをしたいと思っております。

もともと、平成27年から始まる国の子ども・子育て支援新制度。内閣府で出している「すくすくジャ パン」というところを見ますとですね、地域の子育て支援の量の拡充と質の改善を目指していく。ただ それには、その前提には、消費税10%の、そこの財源を実施のために充てていくことになりましたみた いにも書いているんですけれども、そこはまだはっきりもしていなく、現在は量の拡充だけが優先をさ れていて、質の改善は先送りになっているというのが現状で、非常に私はこの新制度、非常に問題があ るなというふうに思っております。ただ、現実国からそういうふうに言われている以上は、函館市とし ても、それを受けてこの制度始めていかなければいけないんだというふうには思うので、それに当たっ ては、函館の利用するお子さん、それから保護者の方にとって、できるだけいい中身にしていっていた だきたいというのが非常に大事になってくると思うんです。この新制度の中では、非常に大きな取り組 みの一番には、幼稚園と保育所のいいところを1つにした認定こども園の普及を図るっていうのとって も大きくしているんですけれども、函館市、今現在幼稚園、保育園とか、いろいろあるんですが、現在 市 内の全 部の 幼稚 園とか 保育園 とか認 定こ ども園 が平 成27年 4月か ら、ど の園は どの 新制度 を利用 する とか、そういうことは全て把握をまずしているのか、お聞きしたいと思います。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 市内の幼稚園それから保育園、それから認定こども園の平成27年 度の、新制度に移るかどうかという希望、移行の希望という意向調査を適宜実施している最中でござい まして、現在検討中というところも結構多いところでございます。以上でございます

○斉藤 佐知子委員 今調査中というのはわかって、で、園ではまだ検討中というところもあると。今現 在通所している保育園、幼稚園の方もいますが、4月から新たに当然申し込む方も出てくると思うんで すが、その意向調査の結果、いつまでにその状況が把握できる予定になるんでしょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) おのおの移行の期間につきましては、もちろん平成27年度以降も ありえますので、おのおのの設置者の経営等の判断というのが、それぞれ平成27年度以降についての御 回答ということ、今のところ希望としていただいておりますけれども、平成27年度につきましては、10 月ころからですね、各幼稚園につきまして、保護者のいわゆる見学会ですとか、そういった説明に入っ て参りますので、11月1日ころにはですね、幼稚園において願書の受付ということが始まりますので、 少なくともそういった御判断につきましては、9月中には御判断いただいて、平成27年度に移行される

(9)

ところはですね。移行されないところにつきましては現状のままということで保護者の対応もなされる というふうに考えております。

○斉藤 佐知子委員 今の御答弁だと、幼稚園は幼稚園で考えてやるんだろうというお話で、わかるんで すけれども、この新しい新制度になったときには、やはり市として全部のどの園が新制度に移行し、ど の園は今までどおりの制度でいくとか、そういうあたりの全ての情報を新しく申し込んだり利用する親 御さんには、情報提供というか、そういうことをきちんとすべきではないかというふうに思うんですが、 そのあたりはどのようにお考えでしょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 先ほども話しましたけれども、現在ですね、各法人さんですとか 経営者の方、それから施設長と個別に相談に乗っている最中でございますので、そういった情報につき ましては、今月中には提供できるものというふうに考えております。以上でございます。

○斉藤 佐知子委員 わかりました。ぜひ利用する方、市として全ての情報をきちんとわかりやすく市民 の皆さんにも公開をしていただく手だてを考えていただければというふうに思っています。今回、区分 がですね、1号区分、それから2号の標準、短時間、3の標準、短時間。区分がいろいろ分かれて、保 育認定というの受けないと、保育所だとかこども園とか、そういう新制度移行の幼稚園が利用できない というふうになるんだと思うんですけれども、実際に、区分の中で、特に保育園のほうの2号区分とか は、標準時間、要するに親の働く時間によって預ける時間も決まっていくって、これも非常に問題かな というふうには思うんですけれども、そのあたりの、函館市として標準時間はどこまでとか、区分で短 時間であれば就労の時間がどこまでっていう、そういうあたりのことは、特に議案とかにはそういうの は載ってないんですけれども、今後そういうのはどこで決まってというか、明示されていくもんなんで しょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 国におきましては、今言った保育の必要性の認定につきましては、 主に2号、2号と言いますのは3歳以上の保育が必要な児童にかかわる認定。それから3号認定と言い まして、3号は3歳未満児の児童に係る利用の、保育の必要性の認定でございます。1号認定と言いま すのは、3歳以上の保育が必要と、今言った2号、3号ではないいわゆる幼稚園等の御利用の方でござ いますので、保育の必要量の認定ですとか、就労の時間というのは、1号の認定の方は、必要のないと ころでございます。ただ、2号と3号の保育の必要の部分につきましては、国の子ども・子育て支援法 の施行規則の中では、短時間の御利用の方は8時間までの御利用で、それ以上の御利用については基本 的に、保育標準時間といってますが、11時間、いわゆる保育所の開設の時間内の御利用というふうに、 短時間の利用と、長時間の利用と2種類というふうになっております。市としましては、短時間のほう の利用の下限時間につきましては、現在検討中ですけれども、いわゆる規則で、施行細則の形で下限時 間の設定をして参りたいというふうに考えております。以上でございます。

○斉藤 佐知子委員 そしたら、今条例が、議案があれして、その後今度議案が議決されていくと、今度 は規則というところで、その時間がきちんと細かいことが出てくるというのがわかりました。それでで すね、今9月のこの議案の審議なんですけれども、平成27年の4月から始まっていく、そして保育認定 を受けていかなければいけないというあたりでは、今通っている親御さん、通わせている親御さんもも ちろんいるんですが、そのあたりの認定のスケジュールというか、そういうあたりはどういうふうにな

(10)

っていくもんなんでしょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 保護者に対する、そういったいつから支給認定と法律上言います けれども、そういった時期につきましては現在検討中でございますが、現在の考え方としましては、今 まで幼稚園の願書受付というのが11月1日から始まるものですから、それに合わせて1号認定の利用の 申請を市でも受け付けると。で、保育園につきましては、これまでも1月の中旬頃からですね、新年度 の受付申し込みというのを受け付けておりますので、そういった体制等を見ながら、同時期に2号、3 号の利用申請の受付をしたいというふうに考えております。以上でございます。

○斉藤 佐知子委員 それで現在非常に市内全域というか、通わせているお子さんとかも多いんですが、 その認定の、支給認定の作業というか、そういうの大変な作業になるんだというふうにも思うんですが、 そのあたりで、今の人員でというか、今の中で、そこを全てやっていくことになるんでしょうか。当然 国から手続きに当たってのデータというか、そういう入力だとかいろんな作業が必要になってくるとい うふうに思うんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 手続きの利用の処理のボリュームにつきましては、現在単純に考 え ますと 、幼 稚園 の利用 の子供 さんの 数で 行きま すと 3,000。 それ から保 育園に つきま しても、認 定こ ども園も含めて3,000ちょっとということになりますので、秋には3,000の入力処理等が出てきます。先 ほど言いましたように、冬過ぎ、年明けには、また三千数百という処理量になってまいりますので、い まのところは臨時職員等を複数雇用して、またそれからシステム、情報システムを構築をして、来月あ たりから対応して参りたいというふうに考えております。以上でございます。

○斉藤 佐知子委員 わかりました。それからですね、ちょっと議案を見せていただくと、議案8号の中 では、保育料以外にでも、親からいろんなお金、お金といいますか実費徴収をすることができるという ふうになっております。さまざまに、日用品、文房具だとか、行事に参加する費用だとか、食事の提供 だとか、いろんな費用を、保育料とは別に徴収することができると。そういうことが、23条の中では、 見やすい場所にね、重要事項として掲示をされるべき、するっていうことにもなっているんですけども、 そういうあたりは、今までもそういうことはなっているのか。それとも、これからこれは新たに、今回 条例がまあなるんですが、きちんとそこが明示されているかどうか、そのあたりは、きちんと市でもチ ェックをしていくということになるんでしょうか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 幼稚園につきましては、これまでもいわゆる給食費の実費ですと か、そういった部分は、保護者との間で事前にお話をして、それぞれ園の判断でなさってきたところで す。保育園につきましては、市の市立のですね、決められた保育料と。実費、遠足等の行事ですとか、 そういった実費分、それから給食でいう主食ですね、これはお米で提供するか、御飯ですね、それか、 その実費相当の料金でっていうことは国で許可されていますので、そういった保護者との間でなされて きたものでございます。ただ料金につきましては、それぞれの園で、保護者への説明責任、それからそ ういった同意といったものを前提として、このたび条例で基準を定めますので、今後指導監査等のそう いった部分のチェックというのは、今度は市ができるということになります。以上でございます。

○斉藤 佐知子委員 そ う い う 意 味 で は 市 が き ち ん と で き る と い う こ と な の で い い と い う ふ う に 思 い ま す。苦情の窓口も設置しなければいけないとか、外部評価も公表しなければいけないというふうにもな

(11)

ってるので、それは私もいいことだというふうに思うんですが、この4月から移行するに当たって、や っぱり保育料だとか、幼稚園に払う親の負担がふえないというのが、やっぱりとっても大事だというふ うに思うんですね。4月から移行したら、急に保育料とかいろんなものが跳ね上がったっていうのも非 常に困ることなので、ぜひそのあたりは、きちんとふえないように、考えて進めていただきたいという ふうに思います。私は終わります。

○委員長(日角 邦夫) ほかに御質疑ありませんか。市戸委員。

○市戸 ゆたか委員 今斉藤委員のほうから質問がありました子ども・子育て支援新制度についての議案 について質問していきたいなというふうに思います。まさしく法律ができて、保育の質がどういうふう に変わっていくのかということで、皆さん心配しております。そういう中で議案についてちょっと質問 していきますけれども、議案の8号の第8条。今斉藤委員のほうから、これから保育の認定を受けてい くということで、親の就業の時間によって、保育の必要量がわかってくるということなんですけれども、 紺谷議員が本会議の質問で、8時間、11時間のほかに、延長時間に対して、国も検討しているという答 弁がされたんですけれども、延長時間については、市としてはどういうふうに考えているのか、お知ら せください。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 短時間の利用の方が所定の時間を超えた場合の延長保育につきま しては、開設時間を超えればそれは延長保育の料金をいただくということで、そこは市としてもいいな と思うんです。ただ、8時間満たない利用の方が、例えば勤務シフト上で一律設定された時間を超えた 場合に、それは保育料は若干安い設定にはなると思うんですけれども、長時間の人よりもそれで延長料 金を払っちゃうと、保育料が上がるとかという場合も想定されますので、そこにつきまして、今国に照 会しているところでございます。国においては、そこはかからない方向での検討を今しているところで 情報を得ております。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 ぜ ひ 函 館 市 と し て も そ う い う 方 向 で 動 い て い た だ け れ ば な と い う ふ う に 思 い ま す し、ぜひ国に対しても強く求めてほしいというふうに思います。あと、今回保育団体のほうから陳情の ほうも出されておりますけれども、陳情についてはこれから議論しますが、その陳情を読んでいくと、 障がい児の方の保育のことが心配されていると思うんですけれども、今のこの議案でいきますと、親の 働く時間によって、8時間、11時間、それで多少延長になったとしても、開設時間内であればいろいろ 今考えていくということで、それは安心したんですけれども、障がい児の方だとか、軽度、中度の方も 普通の保育園で保育している子供さんもいらっしゃると思うんですけど、そういうお子さんの例えば親 御さんが、パートタイムだったということで、だけれども、パートタイムだけれども、いろんなことを しなきゃいけないということもあって、例えば今だったら開設時間までいれるけれども、今度の制度に なると、パートタイムの時間で区切られると。そういうことになると、本当に障がい児の子供さんの保 育の質が落ちるんじゃないかという、そういう心配もあるんですけれども、そこについては、条例には 書いていないんですけれども、函館市としてはどういう手だてをしていくと考えているのか、そこを教 えてください。親の時間で切るというむごいことは言わないでほしいなというふうに思うんですけれど も、お願いします。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 確かにおっしゃるように現状では11時間の保育、保育時間は基本

(12)

とすれば8時間なんですけども、開所する時間が朝早くから夕方遅くまでやっているので、基本の認可 保育園の開設時間11時間ということがあるので、11時間保育することができるという現状になっており ます。それが、今回の見直しといいますか、国の規定で、そういった2種類に分かれて、そこが認定に よる一つの権利といいますか、保障される部分ということになるんです。で、保育の必要な事由につき ましては、法律に基づいて内閣府令で定められておりまして、市町村がその事由を定めることではない のですが、就労時間以外の理由で、それは親御さんのいろんな事情、介護ですとか障がい等の、また、 病院に通うとか、そういった看護をするとか、そういった部分ですね。それから求職活動、ここは時間 の制限、今言った短時間になるとかいう区分はございません。そういったもろもろのものをですね、運 用というんですか、加味しながら、また具体的には国とも協議していかなければならないなというふう に考えているところです。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 確認しますけど、親御さんの働いている時間プラス親御さんのいろんな事情も加 味していく可能性はあるということで押さえていいのか、それはどこで、条例には入っていないけれど も、どこでそれが約束されるのか、そこをお知らせください。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 今言いました保育の事由につきましては、子ども・子育て支援法 の施行規則で、いろんな、いわゆる親御さんの事由ということで羅列といいますか、規定をされている ところでございます。これらについては、今までの国の新制度の説明の中で、理由を複合して組み合わ せることができるというふうに自治体に対して説明がなされていますので、そういったところから可能 なものというふうに考えております。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 じゃあ、これからつくる規則の中でそれはきちんと明示していくという押さえでい いですね。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) その部分につきましては、事由につきましては、やはり公費負担 ということが、国の負担ということがありますし、国の実施責務ということがございますので、そこは 国の施行規則で定められているところでございます。ただ、運用についての協議は市で定めるものでは ないので、そこは協議しながら、できれば、おっしゃるとおり柔軟に対応できる範囲で、可能な限り市 では対応してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 じゃあ本当に、子供さんと親御さんが大変な思いしないように、そこは柔軟に対応 していただければなというふうに思います。議案8号が、特定教育保育施設および特定地域型保育事業 の運営に関する基準ということで、運営に関する基準なんですけれども、どの議案見ても、保育料のこ とが書かれていない。今斉藤委員のほうからも、新しい制度になって、新しい法律になったら、保育料 がぐんと値上げしたっていうふうになると、これまた大変なことになるし、私はそういうことは函館市 は考えていないというふうに思いますけれども、そこはどういうふうに今後考えていくのか、お知らせ ください。

○子ども未来部長(岡崎 圭子) ただいま保育料につきまして御質問いただきました。新制度になった 場合の保育料ということでございますけれども、まず保育所保育料につきましては、現行の保育料と同 様に、新制度におきましても応能負担ということではございますけれども、現在の基準が所得税額であ るのに対して、新制度では、市民税所得割課税額となっております。市といたしましては、国の応能負

(13)

担のあり方が変更された場合においても、現行の保育料よりも上がることがないように、その仕組みづ くりを検討していきたいと考えております。また新制度におきましては、幼稚園の保育料につきまして も応能負担となりまして、国が示す上限額の範囲内で市町村が統一的に決定することとなっております。 現行制度では、幼稚園保育料は、各園の自主的な判断で設定をしておりまして、さまざまでございます けれども、新制度に当たっては、できる限り利用者負担が軽減できるよう検討してまいりたいと考えて おります。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 よろしくお願いいたします。それでは議案9号が、放課後事業健全育成事業の設備 ということで、基準を定める条例になっておりますけれども、この間学童保育の皆さん、設置運営基準 をしっかりつくってほしいという要望が出されていましたけれども、それがガイドラインとかいろんな 形で設置、ルールづくりされてきたというふうに思ってて、今回この条例になったというあたりでは、 ある意味ちょっと喜ばしいことでもあるんですけれども、心配な面もたくさんありますので質問したい と思いますが、議案第9号の中の第11条の3、職員の資格についてなんですけれども、たくさん書かれ ております。保育士の資格、社会福祉士の資格、あと学校教育の資格とかいろいろ書いてありまして、 9項目目に、高等学校卒業者でありかつ2年以上放課後事業健全育成事業に類似する事業に従事した者、 市長が適当と認めた者というふうに書かれてありまして、これが入ってよかったなというふうに思って おりますけれども、現在の学童保育所では、この項目が入ることで、特に問題はないのか、影響がない のか、困る影響がないのかということで、ちょっと質問したいと思います。

○子ども未来部次世代育成課長(横川 真奈美) 児童福祉事業に2年以上の勤務経験がある者という規 定があることで、現在の学童保育所が困ることがないのかという御質問でございますけれども、むしろ ですね、この規定があることによりまして、現在働いている指導員が職を失うという可能性が排除され ますことから、事業者にとっても人員の確保がきっちりできるということで、むしろこの規定は必要な 規定というふうに考えているところでございます。

○市戸 ゆたか委員 わかりました。学童の実態は皆さんも十分御存じだと思うんですけれども、やはり 保育士の方、社会福祉士の方、学校の先生、まあいろいろ資格を持った方が指導員になってくれるのが 一番私もいいと思うんですけど、現実だけど資格を持った人が働けるような賃金体系でもないし、そう いった意味では、若い人たちが非常にがんばってくれているので、そこを励ますような形にしていただ ければなというふうに思います。それと、専用区画のことなんですけれども、児童1人当たりおおむね 1.65平方メートル以上でなければならないとあるんですけれども、この条例で、さらに後ろのほうに、 附則で、当分の間1.65平方メートル以上となるよう努めなければならないというふうに書かれてありま して、今現在の学童保育所で、この基準に満たない施設がどのくらいあって、その施設に対して今後ど ういう経過措置をとっていくのか、具体的にもしわかっているのであれば、お知らせしてください。

○子ども未来部次世代育成課長(横川 真奈美) 専用区画の面積につきまして、現時点で47クラブ中12 のクラブが1.65平方メートルを確保できていないような状況にございます。現在条例にはおおむね1.65 平方メートル以上というふうに規定してございまして、このおおむねについては、現在2割減程度とい うことで考えております。それを加味いたしますと、12クラブのうち6クラブがその数値も下回ってい るというような状況にありますけれども、このうち2か所は、間もなく学校の余裕教室の移転すること

(14)

が決まっておりまして、この数値をクリアできる見込みとなっております。条例施行の際には、4カ所 が面積基準を下回る見込みとなってございますけれども、クラブの分割ですとか、新規開設といったよ うな対応が必要になるものと考えております。なお、この現状でそういったことになるようなクラブに つきましては、今後の対応につきまして検討いただくよう、こちらといたしましても御相談していると ころでございます。以上です。

○市戸 ゆたか委員 現 在 学 童 ク ラ ブ で 運 営 し て い る 皆 さ ん に 本 当 に 御 足 労 か け る と 思 う ん で す け れ ど も、子ども未来部としても、しっかりそこは相談乗っていただいて運営できるようにしていただければ なというふうに思います。学童保育所は長年私も質問繰り返してきましたけれども、この間の課題は、 やはり高い保育料、それから、それに対する減免制度、それと指導員の処遇、この3つが今整理されて、 課題ということで子ども未来部としてもどのようにしていくのかということで検討していると思うんで すよね。それで、今回の条例に盛り込めていないと思うんですけれども、今後モデルケースを、市長も 答弁していますけれども、モデルケースも考えていきたいし、その中で保育料のことだとか、そういう ことも考えていきたいというふうに答弁しているんですけれども、そこはどういうふうに今後考えてい くのか、ちょっとお聞きしたいなというふうに思います。

○子ども未来部次世代育成課長(横川 真奈美) まず保育料についてでございますけれども、いわゆる 保護者負担金につきましては、今回の運営基準条例には規定しておりませんけれども、今後、先ほど委 員おっしゃったような標準モデルの中で、保護者負担金の望ましい水準につきましても現在検討してい るところでございます。また、低所得者に対する減免につきましても、同じく標準モデルの中で合わせ て検討しているところでございます。後、指導員の処遇の改善についてでございますけれども、全国的 な傾向といたしましても、指導員の皆さんの待遇改善というところは求められているところでございま して、今回も、この基準条例に適合するためには、一定程度の新たな指導員の確保ということも必要に なってまいりますので、一定の待遇改善ということも必要というふうには考えておりますけれども、な かなか国から財源等示されておりませんことから、ちょっとそこまでいけるかどうか、今後の国の動向 見据えながら考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 わかりました。今後標準モデル、今後の課題ということで、その中である一定の考 え方を示していくということなんで、楽しみにしております。頑張ってほしいなというふうに思います。

それでは、議案第10号なんですけれども、これがですね、これがいろいろ問題があるなというふうに 思っておりますけれども、この条例を見ますと、家庭的保育事業、小規模保育事業、それから居宅訪問 型保育事業、事業所内保育事業、これについていろいろ条例の項目が書かれておりますけれども、まず この説明していただけますか。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 地域型保育事業の内容でございますが、まず通常教育保育施設、 幼稚園とか保育園というのは、定員が20人以上の大きなところなんですが、主に定員が19人以下の小規 模な施設で、対象としましては、基本的には3歳未満の保育が必要な児童を保育するというようなこと が主眼になっております。小規模保育事業につきましては、基本的には6人以上19人以下という定員の 設定でございまして、3種類ございます。A型、これは保育従事者の方が全員が保育士という決めでご ざいます。さらにB型、規定では半数以上が保育士ということになります。C型、これは従事者は市長

(15)

が認めた者ということになっております。それから事業所内保育事業所と申しまして、いわゆる病院で すとか、事業所のなかで保育を行っているところが、これは地域の、いわゆる御自分のところの会社と か従業員のお子さんだけではなくて、それ以外の地域の方のお子さんも預かるというのがこの事業所内 保育事業の定義でございます。保育所型の事業所内保育事業というのは、定員が20人以上となっており ます。また、小規模型の事業所内保育事業というのは19人以下というふうになっております。保育士の 配置につきましては、先ほどのA型、小規模保育事業のA型やB型と同様の保育の資格となっておりま す。また、家庭的保育事業、これは定員が5人以下で、満3歳未満児を保育する場合でございます。従 事者の配置につきましては、保育を必要とする子供につきまして、主に3対1ということになっており ます。また、補助者を置く場合には5対2というふうになっております。居宅訪問型保育事業につきま しては、これは従事者、市長が認めた従事者ということで、これは居宅に赴いて保育をする場合で、3 歳未満児を対象に、1対1の保育士配置となってます。居宅訪問型以外につきましては、ハードルがご ざいまして、要件としましては、連携施設というのがございます。連携施設はお子さんが小規模の施設 でございますので、集団保育をする機会の提供をする連携施設。3つ大体要件ございます。集団保育の 提供、それからもう1つが小規模保育事業の保育士さんが休んだ時、休暇をとったときの代替職員を提 供するということですね、で、3つ目が3歳になってそこの小規模型の保育事業を退園なさったときに、 確実に次の保育に結び付けるといった受け入れの要件と、こういった主に3つの要件で連携施設という のを確保しなければなりません。これは、認可の保育園ですとか幼稚園、認定子ども園、この3つに限 られております。ただし、居宅訪問型事業につきましては、そこは今言った3つの認可の保育園ですと か幼稚園ですとか認定子ども園ではなくて、障がい児の入所施設を確保するといういうような連携体制 を確保した上で認められる事業でございます。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 今御説明いただきましたけれども、小規模保育のA型は保育士さんが全員、B型が 半分、C型は市長が認めた方ということなんですけれども、市長が認めた方というのはどういう人です か。

○子ども未来部参事3級(柴田 成) 家庭的保育者の資格につきましては市長が、これはこれから国で 示されるということなんですけれども、市長が行う研修を修了した保育士、これは家庭的保育者という C型と、家庭的保育事業の場合ですけども、または、市長が行う研修を修了した保育士と同等以上の知 識および経験を有すると市長が認める者で乳幼児の保育に専念できる者の定義がございます。これが家 庭的保育者となっております。それ以外の家庭的、今言った保育の従事者ですね、保育士以外の保育従 事者につきましては、市長が行う研修を修了した者となっております。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 はい、わかりました。研修を受けた方というのは資格を有していないというふうに 私も思ってて、そういう人方が3歳未満のお子さん、障がいを持ったお子さんを見ていくのは厳しいも のがあるんじゃないかなというふうに思うんですよね。これですね、紺谷議員の本会議での質問で子ど も未来部長が、この地域型保育事業の導入は、待機児童がいないことから、本市においては導入する状 況にはないものと考えておりますというふうに答弁しているんですけれども、この根拠、じゃあ必要な いんじゃないのと、この条例はと、いうふうに思うんですけど、そこはどういうふうに考えますか。

○子ども未来部長(岡崎 圭子) 本会議のときも答弁いたしましたけれども、函館市におきましては待

(16)

機児童がおりませんことから、現段階では地域型保育事業を導入をするというとこまでには至っていな いというところでございます。それから、条例の制定につきましてはですね、その必要性があるとかな いとかにかかわらず、すべての類型につきまして設置をするようにということになっていますので、そ ういう国からの趣旨のもとに、A、B、Cその他の形態についての条例を設置をしようとしたものでご ざいます。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 法律に沿って条例をつくらなければいけないということで条例をつくったというの はわかるんですけど、これが、条例があるから、例えば小規模保育事業のC型私やりたいんですけども というふうに申請が来たとします。そうした場合は、私は今まで函館市の皆さんが、保育関係団体の皆 さんがずっと質を落とさないよう頑張ってきた、そういう保育の内容の質を落とすというふうに私は思 っているんですけど、そういうC型の申請来た場合は、どういうふうにお断りするんですか。

○子ども未来部長(岡崎 圭子) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、基本的には今待機児童が いないということから、どういう形態であっても、新規参入というところまでには至っていないという ふうに思っております。そして、将来的に万一ですね、仮に待機児童が発生するという事態が生じたと きも、まずは教育保育施設、そちらのほうがやはり質的な面での確保は確かにありますものですから、 そちらのほうから優先的に事業者に働きかけるといったことを行っていきたいなというふうに思ってお ります。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 条例はつくったけれども、待機児童がもし発生した場合においても、その・・・、 なんて言いましたっけ。

○子ども未来部長(岡崎 圭子) そうですね、優先順位の問題にはなってくるんですけれども、もしも 万一待機児童が発生したときには、まずは教育保育施設、これは認可保育所であったり、それから認定 子ども園、保育ということで言いますと認定子ども園ということになりますけれども、そういうところ を、受け入れの態勢として事業者に働きかけるといったことをしながら、優先順位の問題として、仮に、 それがなかなか難しいということになれば、全員保育士のA型ということを考えることもあるかもしれ ませんけれども、それは仮定の問題でございますので、これ以上はちょっと答弁を要するとは思ってお りません。以上でございます。

○市戸 ゆたか委員 北原委員いわく、少子化がどんどんどんどん進んできているということで、函館市 も本当にそういう勢いをもって少子化が進んで心配していますけれども、待機児童が発生しないという ことで仮定をして、そういう導入する状況にはないという判断をしていることなので、これについては、 いろいろ問題は確かにあって条例としてつくらざるを得なかったという事態もわかりますので、本当に 保育の質を落とさないような保育事業を行っていけるようにお願いしたいというふうに思いますし、こ れが例えば10年、20年、条例は残っていきますけど、そこは申し継ぎをしていただければというふうに 思います。はい、わかりました。

次に幼保連携型認定子ども園なんですけれども、先ほど需要が、事業者がいるのかいないのかという やりとりもしていたんですけれども、やっぱりニーズあるんでしょうか、この幼保連携型。要するに事 業者としてはやるかやらないかこれから決めるけれども、子供さんを預ける親のニーズがあるのかない のか、そこはどうですか。

参照

関連したドキュメント

【外部有識者】 宇田 左近 調達委員会委員長 仲田 裕一 調達委員会委員 後藤 治 調達委員会委員.

原子力規制委員会(以下「当委員会」という。)は、平成24年10月16日に東京電力株式会社

○菊地会長 では、そのほか 、委員の皆様から 御意見等ありまし たらお願いいたし

[r]

それゆえ︑規則制定手続を継続するためには︑委員会は︑今

[r]

【大塚委員長】 ありがとうございます。.

〇畠山座長 ほかにはいかがでしょうか。. 〇菅田委員